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臨里耶秦簡

(釈文)

卅五年四月己未朔乙丑洞庭叚尉觿謂遷陵丞陽陵卒署遷陵其以律令従事懐念学生時臨里耶秦簡請指正平成二十五年貴之書

 

木簡シリーズ再開の端緒を拓いた作品。大学時代の主任教官の訃報を聞き、弔いとして書いた作品です。

芸術に厳しかった教授が、珍しく穏やかに声かえしてくださったのを覚えています。

当時は「天漢三年木簡」を素材としたものでしたが、これは「里耶秦簡」の臨書作品。バブル期の懐かしき時代よりも、さらにデフォルメを拡張しました。