羿の日射伝説をモチーフとした作品。十の太陽は戦乱の隠喩です。
戦国七雄の時代の熱さをイメージしました。文章は戦国縦横家書の「蘇秦謂齊王章」。
木簡を基調に、甲骨金文、候馬盟書、また顔真卿などを取り入れ、新しい表象芸術としての書の開拓に入っています。
(内容)
三晋必不敢変。斉燕為一、三晋有変、事乃時為也。是故当今之時、臣之為王守燕、百它日之節。
三晋はきっとこれまでの政策を変更することはないでしょう。もし斉、燕が一体となって、そのための変化が生じても、それは時勢のなりゆきとする他ない。このような理由で現在の情勢において臣が斉王のために燕を守る努力は、以前より百倍になっています。